2012年8月10日金曜日

デンマルク国の話、その2

しからばデンマーク人はどうしてこの富を得たかと問いまするに、それは彼らが国外に多くの領地をもっているからではありません、彼らはもちろん広きグリーンランドをもちます。
しかし北氷洋の氷のなかにあるこの領土の経済上ほとんど何の価値もないことは何人なんびとも知っております。彼らはまたその面積においてはデンマーク本土に二倍するアイスランドをもちます。しかしその名を聞いてその国の富饒ふにょうの土地でないことはすぐにわかります。ほかにわずかに鳥毛とりのけを産するファロー島があります。


またやや富饒なる西インド中のサンクロア、サントーマス、サンユーアンの三島があります。これ確かに富のみなもとでありますが、しかし経済上収支相償うことすくなきがゆえに、かつてはこれを米国に売却せんとの計画もあったくらいであります。


ゆえにデンマークの富源といいまして、別に本国以外にあるのでありません。人口一人に対し世界第一の富を彼らに供せしその富源はわが九州大のデンマーク本国においてあるのであります。

0 件のコメント:

コメントを投稿